産地：北海道湧別町 計呂地円山鉱山
サイズ：70×40×35(mm)
重さ：133g
計呂地円山鉱山の金銀鉱石です。
計呂地円山鉱山は昭和10年代に発見された小規模な金銀鉱床で、金品位は極めて少ないが銀品位が非常に高いという特徴があります(Au：tr～1.0g/t程度、Ag：数10～数100g/t)。中生代の砂岩頁岩互層中に貫入した流紋岩岩脈そのものが鉱化帯を形成している含金銀鉱染鉱床で、日本国内では珍しいタイプの金銀鉱床です。計呂地円山鉱山では、石英細脈が発達する部分の黄鉄鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱等の硫化鉱物が濃集する箇所を鉱石として採掘していました。硫化鉱物の結晶中に微細なテルル鉱物を含むことが知られており、これが銀品位を押し上げている要因だと考えられています。
今回出品します標本は、鉱山関係者の遺品で、昭和20年代後半の住友金属鉱山時代にサンプリングされたもので、黄鉄鉱を主体とし、少量の閃亜鉛鉱や方鉛鉱がみられます。標本整理のため出品致します。
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